7月の京都旅行～桔梗の寺

新型コロナウイルスの感染拡大はまだ予断を許さない状況です。医療体制の逼迫が大きな問題になっています。緊急事態宣言の期間が延長されました。

そんな中、旅行の話題というのもどうかとは思いますが、思い煩うことなく旅行できる日が早く来ることを祈り、あの時はあんなだったね、と思い出話にできる日のことを思って、書くことにしました。

年一回の京都旅行、去年は5月の連休明けに予定していましたが、緊急事態宣言が出される事態になり、まず6月に延期、さらに10月に延期することになりました。
その時は、来年は5月に行けるだろうと、今年の旅行を計画したのですが・・・結局夫婦二人ともワクチン2回打ち終わるタイミングということもあって、7月19日から3泊で行ってきました。

宿泊は、ここ数年京都ホテルオークラが定宿になっています。

ホテルフジタがあったころは、フジタに泊ることが多かったのですが、なくなってからは結構あちこち泊っていました。ほとんどホテルですが、ひとつ面白かったのは、6年前に次男に誘われて泊った「懐古庵」という町家ステイ。

　　　

GW前にまとまった休みが取れた彼は「そうだ、京都行こう！」と思い立ち、ここを見つけたものの、1棟貸しなので一人ではもったいない、かといって友達とは休みが合わない、ということで我々にお鉢が回ってきました。

町家ステイと言ってもいろいろあって、やはり１棟貸しなので結構お高いところも多いのですが、ここは狭い路地に何棟か古い家が建っています。

　　　

　　　　　　　　　

レトロな趣のあるところで、料金もリーズナブル。当時外国のお客さんが多かったです。

錦市場でお惣菜を買い、道に面した戸をくぐって狭い路地の奥にある家に帰り、夕食の卓を囲む。近所に美味しいパン屋さんを見つけ、朝焼きたてのパンを買いに行く。
住むように旅する・・・面白かったし、楽しかったです。
面白さに味を占めて、懐古庵の近くにあった一棟貸し（町家ではなく、普通の住宅ですが）を、おとーさんと二人で利用したこともありました。

それはそれで楽しいのですが、年を取ってくると、やっぱり何もしない便利なほうが楽、ということで、京都ホテルオークラ宿泊に落ち着いています。

老舗ホテルらしい落ち着きがあり、サービスも行き届いていて安心感がありますが、オークラの良さはなんと言っても立地の良さ。地下鉄の駅に直結しているので、非常に便利です。またタクシーを利用する際もストレスがないし、バス停も近くにある。

さらに眺望の良さも魅力です。特に東山側の部屋だと、東山を背景にして、南禅寺や八坂の塔なども見ることができます。鴨川が見えるのも好きだなぁ。

　　　　　　

部屋もそこそこ広く、シャワーブースが付いているので（シングルを除く）、バスタブにお湯をためておいて、シャワーブースで身体を洗ってからバスタブにゆっくり浸かる、なんて裏技（？）がお気に入りです、湯船に浸かりたい古い日本人なので(^_^;)

宿泊施設の話が長くなってしまいました。

そんなこんなで（？）、マスク・アルコール・除菌シートなど、思いつく感染対策持参で19日から出かけました。

7月の京都、暑さは覚悟していたつもりでした。5年前に祇園祭で7月の京都を経験していたし、でもあの時は暑いと言っても普通の暑さでしたので、あれを参考にしてはいけないよ、とわかっていたのですが・・・めちゃめちゃ暑かった

出来るだけ密を避けながら、14時にチェックイン。
ここまでは、新幹線～地下鉄～ホテルというルートですから、暑さを感じていませんでした。

今回は、暑さとコロナ禍ということを考えて、あまり出歩かない計画でしたが、ホテルにこもるにはまだちょっと早い時間でしたので、京都御苑の東にある「蘆山寺」にタクシーで出かけました。

平安中期に船岡山に創建され、のちに紫式部の邸宅跡のこの地に移転されたお寺です。
源氏物語が執筆された地ということで、物語にちなんだ桔梗の寺としても有名だそうです。
桔梗は、6月末から夏にかけて咲くので、ちょうど見ごろでした。

　　　　　本堂前の源氏の庭

　　　涼やかに可憐に咲いています
　　　

蘆山寺のすぐそばの「梨木神社」にも足を延ばしました。

　　　　　　　　　　　　

ここは萩の名所だそうで、この時期萩はまだ、ほとんど人もいませんでした。
出会ったのは、名水「染井の水」を汲みに来ていた方一人だけでした。

この日はここまで、翌日は滋賀県の石山寺にお詣りしましたが、余計なことを書いて長くなったので、あらためて・・・。