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京都旅行2日目~異界との境界線 [その他]

京都2日目(20日)、雨もすっかり上がり、いいお天気になりました。
それとともに気温も上昇気味・・・。

ホテルからタクシーで船岡山公園へ。
頂上から市街を眺めるつもりですが、タクシーの運転手さんが「樹が繁っていて意外と見えにくいんですよ」と・・・。
確かに眼前に一望、という感じではありませんでしたが、そのかわり(?)左大文字が間近に見えました。

   左大文字.jpg

ここから千本通りへ下りて、まず千本閻魔堂へ。
       千本閻魔堂.jpg

『千本通り』は、一説には平安時代船岡山西麓の葬送地へ行く道で、千本の卒塔婆を建てて供養したのが名前の由来だ、というのを聞いて、『閻魔堂』とはなんとなくおどろおどろしい感じがしますが、全然そんなことはなく、こじんまりとかわいらしい(?)お寺です。

閻魔さまにお参りした後、ほど近い石像寺(釘抜地蔵)へ・・・。

     釘抜地蔵.jpg

                   釘抜地蔵2.jpg

元は苦しみを抜き取るお地蔵様で『苦抜地蔵』と呼ばれていたそうですが、痛みの釘を抜き取ってくれるということで『釘抜き地蔵』と呼ばれるようになったそうです。(すっごく端折った説明です[あせあせ(飛び散る汗)]

で、痛みを取ってくれるということで、いつもにまして真剣にお参りする私・・・。
というのは、前日狭い通路の段差に気付かず、足を滑らせよろめいて壁に左腕を激突!
足を挫いたりしないでよかった!とホッとしたのですが、左腕が痛くて十分に動かせない[たらーっ(汗)]
以前自転車で転んで腕を痛め、『外傷性肩関節周囲炎(ようするに外傷性の五十肩)』と診断された時と同じような感じ・・・。
そういえばあの時も段差で転んだんだっけ、やはり段差はAIBOさんだけでなく人間にとっても危険です(笑)。

釘抜地蔵は地元の方のお参りがとても多いようです。皆さん、真剣にお参りしていらっしゃいました。
お参りの仕方があるようで、見よう見まねでお参りしてきました。

   DSC00373a.jpg
          AIBOさんの『苦』も抜き取っていただきますように!

続いて大報恩寺(千本釈迦堂)へ・・・。

    千本釈迦堂.jpg

本堂は鎌倉時代に創建されたもので、京都市内最古の仏堂建築物だそうです。
    千本釈迦堂2.jpg

有料ですが、この本堂の中に入れますし、快慶作の仏像などが展示された霊宝殿も観ることができます。


上七軒でお昼をいただき、北野天満宮の脇を抜けて新緑の平野神社へ。

平野神社は去年のお花見オフの翌日、桜の時期に行きました。
その時は人もたくさん、茶店なども出ていて賑やかでしたが、今は静かに荘厳なたたずまいをみせてくれました。

     平野神社.jpg

そこからまた北野天満宮へ。
天満宮は修学旅行生でいっぱいでした。
   北野天満宮.jpg
それまでも修学旅行生のグループはたくさん見かけましたが、学生さんとしてはここは外せませんね。

いまどきの修学旅行はタクシーを使ったりするんですね。
もちろん4.5人で歩いているグループも見かけましたが、タクシーを使っているグループもいっぱいいてビックリです!
確かに運転手さんにガイドしてもらえるし、トラブルに巻き込まれる心配もないし、先生や親としても安心かもしれませんが・・・。

この日の最後は大将軍八神社・・・平安京の方位守護の為に創建された神社です。

  大将軍.jpg

         大将軍2.jpg

御所の北西角に建てられ、方位の厄災を解除する社として、方位を司る大将軍神を祀っています。

大将軍商店街には『妖怪ストリート』の垂れ幕や旗が!
商店街が位置する一条通は人間と妖怪の境目ということで、妖怪によるまちおこしをしているそうです。

かつての葬送地だった船岡山から始まって、妖怪と出会う一条通まで・・・[モバQ]

異界との境界線から戻り、錦市場の焼き牡蠣と生ビール(暑かったので美味しかった!)で日常の世界に帰ってきた一日でした(笑)。


                     3日目に続く


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nasunasu

ちょっと早めの納涼?
ちびほくと君が怪奇パワーを緩和してますね~。
by nasunasu (2013-06-14 08:41) 

オリオン

>nasunasuさん
平安時代の都の外には魑魅魍魎が暗躍していたんでしょうね。
ちびほくとに怪奇パワーは通用しないようでした(笑)。

>ゆきママさん
nice!ありがとうございます。
by オリオン (2013-06-14 17:48) 

simarisu

京都紀行、楽しく拝見しています。
ずっと京都で暮らしているのに何故そこにお寺や神社があるのかなどは考えたことがないので本当に勉強になります。
異界との境界は結構いろんな所にあるんですね。
お盆に迎え鐘をつきに行っている六道珍皇寺も冥土に通じる井戸があるんですが、子どもの頃は夜にお参りに行くと異様な雰囲気が怖かったです。
錦市場も最近は観光客の方が増えてきました。活気づいていて嬉しいです。3日目も楽しみです♪
by simarisu (2013-06-17 11:53) 

オリオン

>simarisuさん
観光客にはわくわくと興味深いことでも、京都に暮らしていらっしゃる方には当たり前の日常なんですよね。
京都って新しい思想が生まれたり、革新的なものを普通に取り入れたりすることと、平安京からのものとが当たり前に存在していることが面白いです。
錦市場、外国からの観光客も多いですね。
by オリオン (2013-06-18 23:48) 

サキヲ

蓮台野やら化野やら鳥辺野やら、京都は風葬地に囲まれてますものね…
何とも思っていませんでしたが、ひょっとすると幽霊や妖怪と共存しているかもしれませんね(^^)
先日雑誌で、伊藤若冲が錦市場を閉鎖の危機から救ったということを読みました。昔の人達が守ってきたものを、これからも大切にしていかないといけませんね…
by サキヲ (2013-06-19 12:34) 

オリオン

>サキヲさん
幽霊や妖怪と共存していたとしても少しも不思議じゃない感じがしますね(^^)
昔のままを維持し守っていくのは大変なことですが、新しいものも取り入れつつ当然のように伝統を守っているところが京都の懐の深さだと思います。
by オリオン (2013-06-20 18:04) 

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